"Le Freak" のオリジナル・ヴァージョンである "Aw Fuck Off" を僕が演奏している横で、ウェルシュ氏がくすくす笑いをこらえている(訳註:8月15日分に添付されている動画参照)
エディンバラでの数日間はまさしく素晴らしかったよ。僕が二つのフォーマルなイヴェントを行ったエディンバラ国際ブック・フェスティヴァルへ赴くのが主な理由だったけど、僕はサマーホールズ・ヴィジュアル・アーツ・プログラムであるエディンバラ・アーツ・フェスティヴァルの参加メンバーでもあったんだ。僕はアーティスト Jean Pierre Muller による "7×7" の制作でコラボレイトした。それは彼と七人のミュージシャン:Robert Wyatt, Archie Shepp, Sean O'Hagan, Mulatu Astatake, Kassin, Terry Riley そして僕が道路全体を使って行う展覧会だったんだ。
その数日間を通してとても多くのハイライト場面があったよ。素晴らしい様々な出会いだけで文字通り一冊の本が書けるね。これはただのブログだから、重要性またはイカしているか(Importance or Hipness)の順番ではなく、全くの順不同で君達にそのいくつかを紹介していこう。
確固たる地位を築いている並外れた作家のアーヴィン・ウェルシュが、僕の自伝 "Le Freak" に関するソールド・アウト・イヴェントで僕にインタヴューしてくれた
BBC4の番組 "Loose Ends" のClive Anderson の手前で写っている僕 - 左は同じく "Whose Line Is It Anyway" の Greg Proops
僕と素敵なTVパーソナリティ Sue Perkins、彼女は "7×7th Street" の展覧会について僕にインタヴューしてくれた
"7×7th Street" で僕が担当した一角 - レノックス・ラウンジにあるノーマ・ジーンのポスターに注目(訳註:写真上部、時計の左下)
決して忘れない夜 - 僕がギターを持つと会場中が僕が書いた殆んど全ての曲を歌いだした
ブック・フェスティヴァルの時にこの写真でこのポーズをとるにあたり、僕はアイヴィーサで出会った美しい女性からアイディアを得た
本のサインをする人の列はとても長く、外へ出てビルの周りを取り囲む程に延びていた
"7×7th Street in the Summerhall" のブックレット(展覧会の装飾作業中に撮られた写真)
一回目の本のレクチュアの際、観客が着席する間ジャズのスタンダードを演奏
僕がプロデュースしたデイヴィッド・ボウイーのアルバムのうちの一つを掲げながら席に向かうファン
僕が作った "F Indigo Suite" をフィーチュアした "7×7" の彫刻の前での僕
エディンバラ国際ブック・フェスティヴァルでの素晴らしい週末の後で家へ帰るところ。今日のフライトはエディンバラ発 NY市行き(Edinburgh to NYC)。
エディンバラ国際ブック・フェスティヴァルの著者ロジスティクス担当役員であるエマ・ヘイと僕
僕(の乗った飛行機)が午前十時頃にスコットランドのエディンバラに着陸した時、ちょっとした細雨が降っていたにもかかわらず季節外れに暖かかった。エディンバラ国際ブック・フェスティヴァルの著者ロジスティクス(世話係)担当役員であるエマ・ヘイに僕は出迎えられた。彼女曰く、僕の部屋は昼まで用意ができないとの事だった。荷物をホテルに取りあえず置いて、僕達は朝食をとり、フェスティヴァル会場を見学して二時間ほど時間を潰したんだ。
会場入口に近づいたとき、僕は自分に言い聞かせたよ、「僕は世界最大のブック・フェスティヴァルに来てるんだ」とね。音楽業界では一般的な「ミュージシャン」「タレント」または「オール・アクセス」(といった文字)の代わりに僕のラミネートされたパスに「著者(作家)」とあるのを見て、実のところ少々決まりが悪かったね。
新しい場所で、新しい分野で、新しい人物になるのは、どこか興奮するね。僕の過敏な想像力に火がついたよ。僕はいつも頭の中にサウンドトラック・ミュージックが流れているんだけど、今日はそこに言葉と映像も加わったんだ。とある彫像を目にして映画 Jason and the Argonauts(訳註:1964年公開、邦題「アルゴ探検隊の大冒険」)で彫像が生きて動き出すシーンのことを思ったよ。その彫像の基礎付近は大きなゴム引きで、雨水が溜まり、見る者に連想せしむ言葉の書かれたカラフルな升目で覆われているんだ。僕はそれを「Pick Your Rain Soaked Truth(雨に浸った真実を選べ)」と名付け、頭の中ではテディ・ペンダグラスの歌うハロルド・メルヴィン(&ザ・ブルー・ノーツ)の "Wake Up Everybody (世界よ目をさませ)" が聞こえてきたよ。
大きな本屋に入った時、僕は圧倒されたよ。とても多くの人々にとても多くの本 ー これが本当に僕の新しい世界なのか? そして僕の最初のパフォーマンスが予定されているテントに入り、映画 The Greatest Show on Earth(訳註:1952年公開、邦題「地上最大のショウ」)を思い出したよ。部屋を見回してると、その映画の音楽が頭の中で流れ出した。ステージを見て気が付いたんだ、外の彫像付近のゴム引きエリアと同じ図案にね。その中心にはシンプルにこうあった、「世界、言葉(と音楽)で(In Words [& Music])」。
エディンバラ国際ブック・フェスティヴァルは世界最大の本のフェスティヴァルだ
僕のラミネートされたパスには「ミュージシャン」「タレント」または「オール・アクセス」の代わりに「著者」と書かれている
映画の中で彫像が動き出すシーンが大好きだ - 彼が馬に乗ってフェスティヴァル会場を突然走り去って行くのを僕は待っていた
僕がフェスティヴァル会場を歩いていたとき、この大きなゴム引きのエリアに出くわした - 何て呼ぶのか知らないけど、僕は「雨に浸った真実を選べ」と名付けた
エディンバラ国際ブック・フェスティヴァルのお客と見物人達 - 僕は圧倒された
The Guardian Spiegeltent(ガーディアン・ミラーテント)が僕が最初にパフォーマンスをする場所だ
映画 The Greatest Show on Earth のポスター
ステージを見て、外の彫像付近のゴム引きエリアと同じ図案に気が付いた
Le Freak - 僕の世界、言葉(と音楽)で
僕の自叙伝「Le Freak」について講演する為、スコットランドのエディンバラで開かれるエディンバラ・インターナショナル・ブック・フェスティヴァルに向かっているところだ。僕の出演は十九日の日曜日。
このイヴェントは RBS Main Theatre で開催される予定で、チケットはここで買えるよ:TIX
こちらが今回の NY市→エディンバラ(NYC>Edinburgh)の旅に関する案内。
作曲家の殿堂 - NY大学にて ナイル・ロジャーズを迎えての特別授業
2012年の四月十日、ニュー・ヨーク大学のスタインハート(※)で教鞭もとっている作曲家である Phil Galdstonが、Frederick Loewe Theatre でソングライターズ・オヴ・フェイム(作曲家の殿堂)イヴェントが行われた際に僕にインタヴューした。僕らは作曲の多くの異なったアスペクトについて話し合ったよ。フィルは彼の手によるヒット曲の長いリストを持つ第一級の作曲家なんだ。以前に彼と僕は共同で作曲をした事があったけど、現在とあるプロジェクトでもコラボレイトしているんだ。
これはその時のインタヴューの全ての模様。ブログが訳されている全ての言語の字幕をつけられなくてごめんよ - でももし君が英語を話さないとしても、僕がどれほどにこの「作曲家の特別授業(The Songwriter's Master Class)」を楽しんでいたかはわかってくれるよね。
(※)訳註:ニュー・ヨーク大学内にある The Steinhardt School of Culture, Education, and Human Development は1890年に The School of Pedagogy として開設された、アメリカ初の教師の養成の為のプロフェッショナル・スクール。Department of Music and Performing arts Professions という部門が有る。
ダフト・アートのポール・ハーンと僕、マイクル・ジョーダン経営のレストランにて(バーに居合わせた客による撮影)
この数日の間、僕はこの既にエキサイティングな一年の今後に関して山ほどのミーティングを行ったよ。もうこれ以上興奮する事はないねと思っていたまさにその時、ダフト・アートのポール・ハーン(※)から僕に電話があったんだ。彼はニュー・ヨークにいた。僕もそうだ - 僕らはお互いの他のミーティングの合間に会おうという事になった。そしてグランド・セントラル駅にあるマイクル・ジョーダンが経営するレストランのバーで落ち合った。僕らはその大急ぎのミーティングの時間内で出来る限り多くの事について語り合ったよ。(※訳註:ダフト・アートはダフト・パンクのヴィジュアル部門)
急に、僕は電話を何本かしなければいけない事を思い出したんだ。何故って僕は前のミーティングが延びたせいで次のものに遅刻していたからね。ポールはそんな僕の混乱した状況に際してもクールだったよ。僕が電話を切るなり、僕らは間髪を入れず自分達の打ち合わせに戻ったのさ。僕らはいくらかの新しいテクノロジーやヴィジュアル・コンセプトについて、そしてこの数ヶ月でそのうちのいくつ(のアイディア)が実現したかに驚き、盛り上がったよ。僕らは「ザ・ヒットメイカー」があだ名の僕のフェンダー・ストラトキャスターと、「ザ・シーコキャスター」があだ名の僕のプロキシガラス製透明ボディのギターマン(製ギター)についてと、そして当然、次のダフト・パンクのアルバム(Daft Punk Album)の最新ミックスについて語り合ったのさ(※)。僕はとっても興奮しているんだ(I'm Hyped)。(※訳註:本ブログの過去記事にあるが、ナイル・ロジャーズはダフト・パンクとレコーディングを行っている)
「ザ・ヒットメイカー」があだ名のフェンダー・ストラトキャスターを弾いている僕
「ザ・シーコキャスター」があだ名の、僕のプロキシガラス製透明ボディのギターマン(製ギター)
公言するよ、僕はとても興奮している!
Nile Daft Funk
Daft Punk animation by @CatnipSoup
今日は「アンサング」という TVスペシャルの仕事をした
今日はアンサングというTVスペシャルの仕事をした。それは本当に並外れた音楽番組のシリーズで、僕はその何本かをユーチューブで観ているんだ。撮影の合間のとある休憩中に E-メイルをチェックしていたら、僕のハートを喜びで飛び上がらせる便りを受け取ったよ。それはルーシ・マーティンからのものだった。彼女は The CHIC Organization の第二期(『エレガンス・シック(C'est CHIC)』から『ビリーヴァー』まで)に在籍していた。彼女は僕らがどれほど笑っていたかを、お互いに対して僕らが持っていた本当の愛を、そしてその愛情が決して消えない事を書いていた。彼女はそれを口にする必要はなかったんだ、何故って僕はいつもそれに気付いていたからね。でもそう書いてあるのを読むのはとてもナイスだった。僕は彼女と全ての CHICの仲間への深くて終わることのない愛情を持っているよ。
最愛なるルル(ルーシ)、君の E-メイルは絶好のタイミングで届いたぜ。僕をスターバックスのダブル・エスプレッソ・マキアートよりも刺激したんだ。僕はカメラ・クルーがセット・アップしていた我が家の地下室に走って戻り、明晰さ、心からの楽しみ、そして満面の笑顔と共にディスコの歴史についての四時間もの長きにわたるインタヴューを終わらせたよ。
今日まさにこの日まで(To This Very Day)続いている、何人かの並外れた才能に溢れたみんなと仕事をし続けていられる、そんな人生に僕は感謝しているんだ。
サン・レモで夕食中の初期 CHIC Organization全員 (メンバーとスタッフ)、手前左が Karen Milne (ヴァイオリン)、そしてワイン・ボトルを持っているのがルーシ・マーティン
『エレガンス・シック(C'est CHIC)』アルバム・カヴァー
CHIC『ビリーヴァー』アルバム・カヴァー
僕の、四時間もの長きにわたる、ディスコに関する情熱と共に止めどなく湧き出てくる「アンサング」用の演説を捉えた二台のカメラ
今日まさにこの日まで続いている、何人かの並外れた才能に溢れたみんなと仕事をし続けていられる人生に僕は感謝している
アイルランドでのとあるショウの終演後にファンが僕にくれたTシャツ
最後のショウを終えてから荷物をまとめる時間は一時間しかなかった。僕はそれから、我が家の自分のベッドへやっとこさたどり着く前に、夜も昼も移動にあてなければいけなかったんだ。(最後の)ショウはアイルランドのコーク州リスアードで行われた。そこはスキバリーンという街の近くだけど、行き来は決して楽ではなかったんだ。(※)訳註:スキバリーンのホテルに滞在していたと思われる
遂に帰宅して僕は E-メイルをチェックした。最初のメッセイジは数日前にアイルランドのベルファストで行った本のサイン・イヴェント中の僕を誰かが撮影した動画クリップだったんだ。
クリップは スティーヴィー・レイ・ヴォーンとの仕事はどんな感じだったか という質問への僕の答えの途中から始まり、デイヴィッド・ボウイーの曲「レッツ・ダンス」に関する物語へと続いていたよ。あれが、その時点で次のボウイーのアルバム(The Then Next Bowie Album)となるものの中からスティーヴィー・レイが耳にした最初の曲だったんだ。
Nile Rodgers in Belfast on David Bowie and Let's Dance
サインを待つアイルランドのファン
ファンとスキバリーン市街の路上にて
リスアードでの僕らの最後のショウに集った人々
リスアードの観客達
最後のショウの後、荷物をまとめるのに一時間しかない
新たなる充実の一週間に感謝! そしていま、帰途に。コーク→マンチェスター→NYC(Cork > Manchester > NYC)。
今週最後の行き先はアイルランドのコーク、Liss Ard Festival 出演の為。ルート - スペインのマラガからアイルランドのコークへ(Malaga, Spain to Cork, Ireland)。